
皆さん、アイスクリーム屋さんに行って、
ガラスケースの中の色とりどりのアイスクリームを見ながら、
どれにしようかワクワクした経験はありませんか?
皆さんもご存知のアイスクリームメーカーのハーゲンダッツが今、
商品の40%、73種類ものフレーバーの存続をかけ、投資を行っている研究があります。
それはColony Collapse Disorder蜂群崩壊症候群にというミツバチに関する研究です。
ミツバチがなんでアイスクリームと関係あるの?
そう思われる方も居るかもしれません。
実はこれに関係があるのは何もアイスクリームだけではありません。
何と私達の食料の3分の1もの農業生産に欠かせない受粉のプロセスを担っているのがミツバチであり、
近年、アメリカやヨーロッパにおいてそのミツバチ達の数が急激に減少する蜂群崩壊症候群と呼ばれる現象が起きているのです。
蜂群崩壊症候群はその原因として、
気候、水質汚染、病原菌や寄生虫などが挙げられ、
はっきりとした原因が定まらない中、
最も可能性を重要視されているのが、
農作物の生産に使われる殺虫剤の成分である、
ネオニコチノイドという物質だそうです。
ネオニコチノイドは昆虫の神経回路の特定の神経経路を塞ぎ、
ありとあらゆるミツバチの生存に必要な能力に影響を与えてしまうのだそうです。
既にフランス、ドイツ、イタリア、スロベニアといった一部の欧州諸国ではその使用が禁止されているにもかかわらず、
世界一の食料生産国であるアメリカや、
またミセスアースデイの住むイギリスなどでは
未だにその使用を規制する法律が存在せず、
その禁止を求める活動が行われています。
最近ではドキュメンタリー映画なども制作され
その活動はさらに広がろうとしています。
The Vanishing of the Bees
http://www.vanishingbees.com/
このミツバチ激減現象は、
私達の将来の食料確保だけでなく、
経済においても大きなダメージとなると懸念されています。
アメリカにおいては、
既に過去3年間において83%もの食の価格の上昇が起こっており、
このままいけば150億ドルの損失が発生すると予測されており、
全く軽視できない問題となっているのです。
そしてミツバチが居なくなって、
影響を受けるのは海外だけではありません。
日本もアメリカから大量の作物を輸入しています。
その生産量が減少すれば、当然日本国内でも食べ物の値段が上がります。
No bees no crops. 蜂がいなければ作物はできない。
これはこの非常事態に対しアメリカのある農家が言った言葉です。
こんなに小さな自然界の存在が私達の飽食の時代を支えてくれているなんて。
今後もこうした存在をあたりまえのように感じ、
無視しながら生きられるほど私達は余裕のある立場ではなさそうです。
1日も早くそのバランスを維持しながら生きられる方法を見つけなければいけません。
私達もその循環の中に居るひとつの存在に過ぎないのですから。